2013年12月27日

書類では見えない“NPOのホントのところ”!

こんにちは!市民協働センターのかとうです日の出

12月初旬、市民活動スキルアップ講座「書類では見えない“NPOのホントのところ”」を開催しました!
NPO法人魅惑的倶楽部 理事長であり、当センターの副センター長も務める鈴木 恵子が講師となり、任意団体設立から現在に至る13年間の道のりや、書類では見えない裏話を語りましたキラキラ
書類では見えない“NPOのホントのところ”!

市民活動に取り組む中で、多くのみなさんが抱えている悩みや課題・・・
今回のお話しからは、解決の糸口がきっと見つかるはずびっくり
ぜひ、「続きを読む」から詳細をご覧くださいおすまし

活動のはじまりは・・・
音楽教員をしていた中学校を30代で退職後、趣味の音楽サークルでの活動を通し、障がいのある子どもたちや、水窪町ここほれわんわん塾の方々、まちづくりの活動をしていたメンバーと出会い、『音楽など、自分がもっているもので何か社会貢献できないか』という気持ちが芽生えたといいます。
さまざまな人との出会いがきっかけとなり、任意団体「魅惑的倶楽部」が立ち上がりました。

任意団体とNPO法人の違いって?
活動が認められはじめ、NPO法人化の話しが出た際、メンバーの一部からは、
「ボランティアサークルでもいいよ」「もっとのんびり活動したい」「音楽だけやりたいのに」
などの声が上がったそうです。また、自身も、「書類が面倒だし、任意団体のままでもいいのでは」と思ったといいます。
しかし、NPO法人と任意団体では社会からの信用度が違うと感じ、外部の方々により安心して団体を頼ってほしいと、法人化を決意。
もちろん、任意団体でも社会からの信用を得て活動しているところも多いのですが、『法人と比べると責任が少なく、事業の継続性が心配』『ただのサークルだと、あまり安心できない』などの声があることも事実なのです。

法人化の覚悟
当日受講してくださったみなさんの中には、すでにNPO法人で活動している方もいれば、『現在任意団体だが、今後法人化を検討したい』、『これからなにか社会貢献活動をはじめたい』という方々もいらっしゃいました。
そのような方々に対し、『団体設立や法人化の際は、団体のミッション(こうなりたいという、団体の一番の思い)を明確にすることが重要』『NPO法人はボランティア団体の延長ではなく、会社を起業することと同じ。その覚悟が必要だということを忘れないでください』と語りました。

つながりをつくろう!
市民活動に取り組む方々の多くが抱える、『活動資金の確保』という課題。
この点に関し、補助金や行政からの委託は、限られた範囲でさまざまな団体が取り合うため獲得が難しく、また、永遠に続くものではないので、それだけに頼るのはあまり好ましくないと指摘しました。さらに、書類が大変であったり、お金の使用に制限が多いなどのデメリットも説明しました。

この課題に対して、魅惑的倶楽部では、企業とつながりをつくる努力をしているといいます。
『ダメもとで行ったら協力してもらえた』ということが多いそうで、たとえば・・・

■浜松市近辺のスターバックスコーヒー各店舗
魅惑的倶楽部が開催している、障がいのある子どもたちのためのコンサートに参加し、企業のCSRとしてスターバックスのコーヒーとお菓子を無料で提供!
→その後、全国のスターバックスコーヒーの中でも特に社会貢献性が高い店舗として社内で評価され、スタッフのホスピタリティの向上にもつながっていると、現在も協力し続けてくれている。
■(株)呉竹荘
障がいのある方や、事情があって成人式に出席できなかった方、長寿の方などを対象とした成人式を開催する際、企業のCSRとして会場の無償提供と記念品協賛!
NPO法人の総会などを開催する際は、『部屋の利用者が少ない仏滅の日に開催』『当日の食事は呉竹荘で注文』することで、部屋を無償で提供!
→スタッフが障がいのある方などと接する勉強になり、顧客満足度の向上につながっていると、現在も協力を続けていくれている。
■銀行も、お金はなかなか出してくれないが、物(ちょっとしたメモ帳など)の提供ならしてくれることも!
などなど

以上のように、企業側にとっても、『社員教育につながる』『NPO法人関係者や利用者が自社のファンになり、積極的に利用してくれたり、口コミで知人・友人に勧めてくれる』などのメリットがあるようです。
このように、お互いがWin-Winになるような関係を築くと、『企業はNPO法人の良き理解者になってくれる』といいます。『今回紹介したつながりのつくり方、真似できるところはどんどん真似して』『ダメもとで良いので、ぜひ多くのつながりをつくってほしい』と語りました。

■活動のステップアップのために
「(外部の人へ)情報がうまく伝わらない」、「活動資金が無い」、「会員が増えない(後継者が育たない)」などの課題を抱えている方に対しては、「中間支援組織に協力を求める」、「積極的に新たな出会いに参加する」、「特効薬として、協働する」ことを勧めました。また、ぜひ浜松市市民協働センターも使ってくださいと、受講生のみなさんに伝えていました。

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今回の講演を糧にしていただき、みなさんの活動がさらに充実していくことを願います太陽
次回の市民活動スキルアップ講座は、「情報発信」に重点を置いた内容で、2014年2月に開催予定です!
詳細が決まりましたらお伝えしますので、お楽しみにニコニコ

それでは2014年もよろしくお願いいたします!
みなさん、良いお年を日の出



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