化粧品の防腐剤・・・パラベンのお話し
こんにちは。暑いですねぇ~
皆様、どうぞ体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
さて、今回は化粧品の防腐剤のお話です。
まずは・・・・一番一般的な防腐剤《パラベン》
正式名を「 パラオキシ安息香酸エステル類」といいます。
化粧品をはじめ、食品(特にパンなど)にも多様される安全性の高い防腐剤。
一口にパラベンといっても
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルパラベン などなど種類は様々。
この違いにより、使い方も変わってきます。
例えば、どちらかというと水溶性に近いもの(メチルパラベン)、どちらかというと脂溶性に近いもの(ブチルパラベン)などに分けられます。
シャンプー、トリートメントをはじめ、化粧品の大部分が水でできているため、水に溶けやすいメチルパラベンが多様化されています。
しかし、パラベンは同じ量でも2種類以上のパラベンを混ぜると防腐効果がグンッと上がるため、化粧品によっては数種類のパラベンを併用します。(お手元の化粧品の全成分を見てみて下さい)
近年、化粧品業界では防腐剤(特にパラベン)が完全に悪者になってます。
結論からいうと、個人的にパラベンを推奨する訳ではありません。
ただ、パラベンほど安全性が高いうえ、抗菌効果のある防腐剤は現在のところありません。
特にシャンプー、トリートメントなどは使用環境が過酷です。
高温多湿な浴室に置かれっぱなしにしているためです。
細菌やカビの発生を防ぐことは、品質管理の中で最も重要な課題ともいえます。
そのため、お客様が商品を買って使い切るまでの期間、品質を維持するための防腐剤が必要です。
パラベンの配合量の上限は1%ですが、やはりなければないに越したことはありません。
配合量の平均は0.01~0.02%の間です。
また、メーカーさんによっては防腐効果のあるエタノール、BG、あるいはフェノキシエタノールや発酵ワサビエキスなどとの同時配合でパラベンの量を少しでも少なくするための工夫をしているようです。